こんにちは! ハワイから日本の賃貸物件をリモート管理しているエバンです。

 

藤沢数希氏著の「外資系金融の終わり 年収5000万円トレーダーの悩ましき日々」を拝読しました。

大変有名なブロガーの方らしいのですが、著書を拝見するまで存じ上げませんでした。

僕も妻も4月まで外資系金融で勤めていたので業界の人間がどこまでしゃべるのか興味津々です。

彼の超辛口なところ、それにところどころエロい話も盛り込んでくるので彼自身がどんな人間なのか想像してしまいます。

「ひょっとして同じ会社だったりして」なんて。

彼の勤務先は当然明かされていませんが、

 

内容からして本の中でも紹介されている大手証券会社ということが想像できます。

かく言う私の元所属会社も一応紹介されている中に含まれているんですよ。

 

僕のいた情報システム部や妻の所属していたミドルオフィスは彼に言わせると

 

「二級市民」。

ううー、くやしーい! でも事実ー!

 

やはりお金を稼ぐ部署が一番偉いのはどの会社でも一緒です。

 

IT部ではシステムは稼働して当たり前。

一日の終わりに上司から「今日もサーバ―落ちなかったね、ありがとう」などと言われる事はまずありません。

 

本書には内部暴露だけでなく、彼の日本の将来展望についても詳しく書かれています。

 

興味深かったところを抜粋します。

 

「さて、日本国債が暴落するかどうかは、一にも二にも、これら邦銀が国債を買い続けるかどうかにかかっている。そして僕は買い続けると思っている。
邦銀が国債を買うのは他に貸出先がないからであり、経済の低迷が続く日本でそれがこれから急に変わるとは思えない。また、邦銀にお金を預けている日本の高齢者が、急に預金を引き出して海外に投資しはじめるとも思えない。高齢者の預金はやがて相続されるのだが、日本では80歳、90歳のお年寄りがなくなり、60歳、70歳の「子ども」に遺産が相続されているのである。60歳、70歳の子どもたちが、急に投資行動を変えるようには思えない。そして邦銀が、集めた預金で国債を買う、というこのお気楽なビジネスモデルをやめるとも思えない。」

 

以前から紹介している大前研一氏や藤巻健史氏の「国債暴落論」とは一線を画しています。

 

日本の銀行の体たらくぶりがよくも悪くも日本国債の暴落を防いでいる、

そして今後もそれが続くというのです。

 

しばらくはその状態が続くと思うのですが、

 

国家の借金が増え続けて行った中、

 

例えば2010代後半にどこかのメガバンクが急に国債購入をストップしたらどうなるでしょうか?

 

パリバショックのように大きな混乱のきっかけにならざるを得ないのではないかと思っています。

 

いずれにせよ、経済回復に明るい材料がない日本において現実的な路線は両極端ですが二つあると感じています。

一つは以前から紹介している「マーケットによる制裁、国債暴落論」

もう一つは藤沢氏が唱える「つぶれにくい国家構造の日本」が時間をかけて衰退していくシナリオです。

 

どちらに転ぶにせよ、日本の経済は先が見えている気がします。

こんな時代だからこそ国際分散投資の重要性がましていると思うのです。

自分の資産は自分で守る、その為にはもっとマクロな目線でポートフォリオを組み立てる必要があると考えています。

不動産も然りです。

 

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エバン