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ハワイでAirbnb:州税に関して動きありです

By: Evan | 2016年2月9日

来週今年一回目の日本出張があります。お会いする予定の方々ぜひよろしくお願いいたします。

今日はハワイ州のAirbnbに関する最新の動きについてです。

2月9日14:45よりハワイ上院法案 2693(SB 2693)の審議が始まります。

 

正直

キターーーーーー!

という感じです。

これはサンフランシスコやアムステルダムなど世界8都市ですでにAirbnbと行政が合意してホテル税をAirbnbが徴収、代納することをここハワイ州でも許可するか否かを審議するものです。

 

Allows transient accommodations brokers to register as tax collection agents to collect and remit general excise and transient accommodations taxes on behalf of operators and plan managers using their services.

 

現在ハワイでAirbnbで賃貸経営をすると所得税の他に二種類の税金を納める必要があります。

総所得の対して合計13.972%です。

この税金はホテルですと宿泊人が支払い、事業者は預かり税金として納付するのが通常です。

皆さんもハワイのホテルに泊まると必ずこの税金を支払っているはずです。

ホテルコンドに預けているオーナーはホテル側で全て代行してくれて明細で見るくらいかと思います。

現状何が問題かと言いますと、

ハワイのAirbnbホストはこの税金は内税として扱い宿泊料金から支払わなくてはならず、税金を納めていないかもしれないホストと不公平な競争を強いられていることです。収入面では13.972%減収なわけです。

州からするととりっぱくれている部分がまだ大きいと言えるかと思います。

僕は前々からいずれハワイにもこの流れが来ると半ば予言していましたが、いよいよという感じです。

もしこの法案が通るとホストにはどのようなメリットがあるかと言いますと、

 

  1.  収益が13.972%アップする。

何と言ってもこれが一番大きいと思います。外税になることにより宿泊料=収入です。すでにハワイで経営中のお客様の利回りアップに直結するので素直に嬉しいですね。

2.  納税する手間が省けコストダウンになる

GET/TATの納税は収入額に応じて納付頻度が年2、4、毎月と変わってきます。自分でオンラインで支払うこともできますが、多くのお客さんは管理会社か税理士に依頼しているのが実情です。費用も一回100-150ドル発生しますので年四回納付すると600ドルの経費がかかっているということになります。これをAirbnbが代納してくれたらその分コスト削減、おそらく丁寧に明細も作ってくれますのでそれをそのまま税理士に提出すれば良くなります。実はここにも利回りアップ要素がありました。

3.  ホストのプライバシーが向上する

これも隠れたメリットです。ハワイ州では30日未満の短期賃貸をインターネットなどの媒体を使って募集する場合、事業者の納税者番号を記載することを最近義務付けました。これはAirbnbなどのサイトでバケレン業を営んでいる事業者でGET/TAT未納者を特定するための措置と言われています。

今すでにハワイでAirbnb賃貸をしている方でこれをしていない方はすぐに記載することをお勧めします。

今回の法案はAirbnbが別のタックスIDを付与しそれをサイトに掲載することで事業者表示とする旨の内容が盛り込まれています。これはホストのプライバシー保護の観点からも有効です。なぜかと言いいますと、このTax ID、実はサイトで公開されており、Tax IDから簡単に事業者名が分かってしまうからです。すでにサイトで公開されているのでタックスIDまでは誰でも調べられますが、これが特定の物件に紐づけられてしまうとセキュリティ上の懸念も出てくるでしょう。

 

ハワイ時間で本日公聴会が開かれます。今後の動向はここでレポートしていきたいと思います。

マハロ