アンニョンハセヨ~!
男子モーグルの予選2本目が始まりました。
色々インターネットでニュースを見ていると平昌五輪で
どんな騒動があったとか、早くも失敗に終わったとか、
なんかマイナスなイメージの記事を多く見かけるような気がします。
今回スタッフとして11大会目を迎える僕が、実際に平昌で韓国人と働いてみて思ったここまでの正直な感想を書きたいと思います。
まず僕の立場ですが、IOCの子会社であるオリンピックブロードキャスティングサービスという会社でフリーランスとして国際映像を作る仕事をしています。
会場に中継車をおいてテレビ中継をするのですが、データや、電話、コメンテーター用のリアルタイムシステムなどのサービスの提供をうけることになります。
その際に組織委員会の方々とやり取りする必要が毎大会でてくるんです。
このテレビの仕事をアテネから始めて、トリノ、北京、バンクーバー、ロンドン、ソチ、リオ、そして今回平昌としてきました。
毎回お国柄が出るのか本当にそれぞれの国で対応が面白いほど違います。
それでは今回オリンピックで働いている韓国の方はどうでしょうか?
まず組織委員会の韓国人は英語を話さない人が多いです。技術系の人は特にそうです。
担当者として名前が載っているのにいざ電話しても全く通じないことが何度もありました。
最初はどうなることかと思いましたが、通訳担当者が別にいて、彼らが間に入ってもらうことで事はスムーズに進んだんです。
ちなみに通訳の他に英語を話すボランティアをたくさん見かけますが、ほぼ全員若者です。
韓国の英語教育が進んでいるのか、それとも世界中に散らばっている韓国系の若者がボランティアでたくさん来ているのかはわかりません。(両方なのでしょうか?)
仕事で足りないもの、設定などの問題があった場合に通訳担当さえ見つかればその後の対応のスピードは中々早く、
仕事はとてもはかどりました。 言葉が荒々しく聞こえるせいか(僕だけ?)怒っているのかと思うこともありましたが、基本親切です。
今までの五輪、特にリオ、ソチ、アテネでは
やるやると言っておきながら中々対応してくれなかったり、スピードが偉く遅かったりして苦労してきたのですが、
今回は全く文句を言うつもりはありません。
会場に入るのにセキュリティーを通るのですが、開会初日に急にセキュリティーが急に厳しくなり入場するのに30分以上も並ばされました。
すると次の日からは少し増員されたのと、持ち物チェックなどのセキュリティーのレベルをちょい下げて(これまじ)待ちの時間は大幅に解消されました。
メディア用のテントが夜すごく寒くなって大変だったのですが、 翌日には暖房を何台も増設してくれて快適になりました。
開会式から帰る観客の輸送が遅れ駅で終電を逃して大変だったそうですが、
結局臨時便を夜中にも関わらず出して対応してくれたんですよね?
ハワイに住んで僕が鍛えられたのかもしれませんが、
サービス良いじゃないですか!
今回も開会して試合が始まっているのにまだ会場の準備が終わっていない箇所がいくつもありました。
まずかったところ、クレームが入ったところを毎日修正している様にも伺えます。
段取りに関しては日本の方が一枚も二枚も上手だとは思いますが、
スタッフとして総じてやりやすい環境を提供してもらっていると思います。
インターネットのニュースだけだとわからないですよね。
貴重な韓国での就労、生活体験、またレポートしたいと思います。
さぁこれからモーグルの男子決勝です!
日本選手が二人決勝に進出です。
遠藤選手、西選手頑張れ!
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